ヤニ台

制作時に作品を固定するための台です。
底が半球状になっていて回転することにより、適切な彫りの角度になるようサポートしてくれます。

重いです。安定するために。計ったら7.6キロありました。
ヤニの上に大きさ比較用に500円玉が置いてあります。

この半球状の台はピッチボールなんていう商品名で道具屋さんにあるようですが、
元々は西洋から来たものです。日本では「くわえ木」に「ヤニ棒」を刺して制作を行ってました。
明治の終わり頃このカタチが入ってくるようになって、当時は「弾丸」なんて呼ばれてたようです。

ちなみにこの台は祖父の使っていたもので、現在はワタシが使用してます。
戦前からあるみたいです。当初は3個あったのが疎開したりしてるうちに1個行方不明になって
現在は2個ウチにあります。父がもう1個の方を使用してます。